'11.03.『コズミックラテ』
2011年3月上演。
『コズミックラテ』
◎あらすじ
宇宙の色はカフェラテと同じなのー。
数年ぶりに集まった合唱部の同窓生たち。
彼らが集まったのは、
かつての仲間「遠宮夕子」の宇宙への旅立ちを見送るため。
宇宙への旅立ちは彼女の夢。
地球を見降ろし、宇宙の色「コズミック ラテ」を
眺めるのが彼女の幼き日からの願いだった・・。
遡ること数年。
彼女たちの通う学園では部活への参加が義務付けられている。
どの部活にも相手にされず、どの部活にもなじめない。
そんな生徒の集うクラブ。それが合唱部だ。
同じクラブにいながら、共通の目的を持たず、仲間意識すらない
部員たち。 虐げられ、苛め抜かれる劣等生たち…。
ある事件を境に彼らは手を取り立ちあがる。
陰鬱な生活に別れを告げるべく打ち立てた、彼らの目標とは?
決行の日は卒業式。
合唱部の最初で最後の戦いが始まる…。
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みんなで合唱曲《旅立ちの日に》をたくさん練習したこの作品。
合唱部vs演劇部というバトルがありますが、実は役者を
合唱部=陰の雰囲気のもの
演劇部=陽の雰囲気のもの
という二分に演出が分けた裏があります。
珍しく座長・行澤孝は陰と陽、両方を持つものらしいです。(演出家基準)
ほとんどの劇団員が齢30を超えていましたが、ほとんどの劇団員が高校生を演じ話題となった作品でもあります。
東日本大震災の直後ということもあり、上演するかどうか考えられた公演ではありますが、公演当日に配られた座長の挨拶文に、わたしたちの気持ちも一緒に込められていると思います。
「僕は本当に無力です。
だけど、だからこそ強い熱量を持って、
今を生きています。
生きようとしています。
熱は伝播するものだと思います。
どうか、この熱が少しでも伝わっていき、
誰かの心を、たとえ少しでも温かく出来ます様に。」
宇宙の色って、何色か知ってる?