'07.07.『FAKE HEART』
2015/07/06
2007年7月上演。
『FAKE HEART』
@新神戸オリエンタル劇場
赤字をかかえた劇団が請け負った一件の依頼。
ターゲットは一人の老人。
生き別れの息子家族を演じ、老人の心を解きほぐすのだ。
期間は5日間。
成功報酬は1,000万。
果たして彼らは作戦を成功させることができるのか…
そして、老人に隠された過去とは…?
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京橋花月でも再演されたこの作品。
貧乏劇団のはちゃめちゃな座長を演じるは、現赤鬼座長の行澤孝。
看板女優は、当時の赤鬼看板女優であった小野弓さん。
年老いたにも関わらず大学生を演じた下村和寿、しっかり者の美人女優を演じる山口尋美。
ゲストに坂口修一さん、タイソン大屋さんをお迎えし、壮大なエンターテインメントを虚構と現実を行き来しながら魅せていきます。
本編後半になるまで全く喋らない原敏一が口を開く時、物語が思わぬ方向へ進みます。
それまでの赤鬼で演じた役柄とは一変し、切なさのある岡本拓朗の演技も印象的でした。
赤鬼では珍しい、見開きタイプのチラシも好評でした。
シールを剥がし、
扉を開けると…
どれが真実でどれが虚構なのか、入り混じった描写が劇団員もお気に入りです。
DVD化はされなかった作品なので、ご覧いただいた皆様の心に残っているのか些か不安ですが、ふと思い出していただければ幸いです。
「成功報酬は、1000万!」