08'12.『キャンディ遊園地、1705。』
2008年12月上演。
『キャンディ遊園地、1705。』
@新神戸オリエンタル劇場
創業80年のアメノイケミナト遊園地、通称キャンディ遊園地。
運営責任者である山内マサヒロは経営難から遊園地を売り払うことを決意する。
マサヒロは最後に観覧車に乗る。
思いを巡らせ、やがて再び台地におりたつマサヒロ。何故だかいつもと違った景色に見える。
「なんだ・・、これ・・。」
彼が降り立った場所は確かにキャンディ遊園地。
しかし、空には戦闘機が飛び交い、街には空襲警報がこだまする。
そう、彼の降り立った場所は、1944年のキャンディ遊園地だったのだ。
降り立ったキャンディ遊園地も、太平洋戦争の煽りを受け、奇しくも閉鎖に追い込まれようとしている。辛い世情の中にも遊園地を力いっぱい守りぬこうとする人々、そして守れなかったマサヒロ。
そんな中、非情な現実が静かに近づいてくる。
遊園地ニテ、茜色ノ空ニ叫ブ…。
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赤鬼ではあまりない、戦時中の作品。
人から人へ伝わる思い、託した思い。
繋げる思い。
様々な人々の思いを胸に、主演の土性正照がひたすら、ひたすら走る!!
黄色い旗を振り回す、オープニングのダンスも印象的。
「私、『キャンディ遊園地、1705。』好きなんです…」
とか細く教えてくれた前田ちさきから一言もらいました。
オープニング、好きです。
風が全身にぶっはぁーと入ってくるイメージ!
グッとくる作品、まちがいなしです。
大切な人と一緒に観て欲しい作品です。
『キャンディ遊園地、1705。』
ーーー「遊園地は、俺が守る。」