「BLANK」のぶっちゃけ話。
皆さん、こんにちは。こんばんは。おはようございます。川浪ナミヲです。
昨日「BLANK〜PERRYを待ちながら」の小屋入り〜仕込みでした。
劇団赤鬼のメンバーと、いつも助けてくれるスタッフと若手CASTのみんな
「にこいち」と、「木村優一」さんと、「柄谷悟史」さん。
濃密にまる一日「神戸三宮シアター・エートー」で過ごしました。
ぶっちゃけの話をすると・・・。
今回の公演、実はわたくし、あまり関われずにここまで来たんです。もちろん脚本も八割がた僕が書きましたし、芝居の段取りもほぼほぼ僕がつけたのですが、実際に稽古に参加できた回数は今までの劇団赤鬼史上最少なのです。ものすごい不安でした。ものすごい心配でした。なんなら一月ほど前はもう無理かもしれんとすら思ってました・・。
最初に台本書き始めてから書き終えるまでに、何本か芝居やら映像やらの脚本書いたり、演出したりのお仕事をしました・・。
その間フラフラ別作品と「BLANK」を行ったり来たり。この作品の「脳」になったり離れたり・・。
でも「BLANK」と劇団赤鬼のことが気になりながら、ずーっとフラフラ行ったり来たり。
その間書き進めたこの作品の台本のパーツが実に支離滅裂で・・、
もう嫌気が差すほどにつまらなく感じたこともありました。
少し心と身体に余裕ができた頃、もう一度最初から読み返してみました・・。
そこには、迷って、道を探して、見つかった自分の道を信じて、でもうまく行かず、それでも何とかしなくちゃならない、なんとかなってほしい・・。そんなことを考えている人物が描かれていました。
書きなぐった僕の心の迷いと行き詰まりがそのまま描かれていました。
リアルでした・・。
今の自分にぴったりだという意味でリアルでした。
急にパッと作品のことが見えました。
自分の人生の道筋、意味を明確にみてとり、理路整然と生きている。
そんな人物はきっと一握りしか居ないのだと思う。
少なくとも僕はそういう人間ではないようだ。
自分が生きている意味なんて考えたらキリがない・・。
将来もっとこうしたい、あの時こうだったら・・・。
脳裏をよぎるのはいつも過去の自分への後悔と先の自分への願望。
今の自分はなかなか自分では見えない。
本当のところ、何に満足していいのかわからない。
でも、なにかに満足してる「フリ」でもしてなきゃ生き辛い。
わからぬままでも、なにかを信じてなきゃ生き辛い。
みんな生きるために何かにすがりついて、自分を奮い立たせている。
人間らしいとはそういうことなのだと思う。
今回のお芝居はそんな事考えながら作りました。
うまく伝わるかな・・。
わからないことをわからせるのって難しいのだけど。
シアター・エートーはちっさい小屋です。
昨日そのちっさい舞台に、でっかい砲台が建ちました。
情感たっぷりなスポットライトに照らされて。
生の音楽と生のお芝居が舞台に上がります。
昨日の仕込みでまだ演技も演奏も本気でやってないのに3度ほどこっそり泣きました。
いい舞台になると確信しています。
本番は明日からです。
皆さんよろしゅうに。
最後に今回のテーマ曲、いつも手伝ってくれる斎藤晋介の曲です。
みんなで騒いで、にこいちが歌って、木村さんが太鼓打って・・。
僭越ながら歌詞書きました。新幹線の移動中に10分ぐらいで書きました。
なかなかええできです。
その歌詞がコチラ。良かったらこれみて想像膨らませてください。
止まらない時の荒波に惑わされ
嗚呼 足元が見えない 君の声が遠い
昨日の夢が今もここに蘇る
嗚呼 戻れないあの場所 すぐそばにあるのに
嗚呼 時代は巡るよ
I really wanna go together
勝さん!まだけ!?あんたの大砲が見たい!
さぁ!幕末だ!!黒船ぶっとばせ!!
勝さん!まだけ!?あんたの大砲が見たい!
さぁ!幕末だ!!
ご来場お待ちしております
お腹がBLANK〜禁断の深夜マックをMacの横で食べながら。川浪ナミヲでした。